2026年9月13日(日)の Dose

2本(論文2)

ニュージーランドと中国の糖尿病コホートで心血管リスク予測式の予測因子を比較し、高所得国モデルの国外転用に伴う較正誤差を検証したという論文。

  • NZ(2004〜18年、47,958人)と中国(2010〜18年、46,558人)の糖尿病患者コホートで、性別ごとに16因子から心血管5年リスク予測式を独自に導出した
  • 年齢の影響が国により大きく異なり(女性のHRはNZ1.61倍/10歳、中国2.51倍/10歳)、NZ式を標準較正しても中国データでの期待/観測比は0.81〜0.94にとどまった
  • 年齢の係数だけを中国のデータに置き換えると期待/観測比は1.02〜1.03まで改善し、標準的な較正だけでは不十分だと示された

出典:BMJ / Simultaneous derivation, validation, and comparison of predictor hazard ratios for cardiovascular risk prediction equations in patients with diabetes from high versus non-high income countries: cohort study.

サトシサトシ
海外のリスク予測式をそのまま輸入すると年齢の効き方がずれる。日本のデータでも同じ検証がいずれ要る

韓国の大学病院が多職種のスタッフに8週56時間の生成AI集中研修を実施し、その設計と効果を検証したという論文。

  • 韓国Asan医療センターで非IT職を含む多職種83人(事後回答64人)を対象に、RAGとMCPを中心とした8週56時間の生成AI研修を前後アンケートで評価した
  • 最も時間を割いたMCPで自己効力感の伸びが最大(効果量d=1.57)となり、12チーム中11チームが試作品を完成、うち1件は臨床現場での試験運用に進んだ
  • 対照群のない単群の前後比較で、業務での実践力は研修後も尺度の中央値を下回り、知識と実践のギャップが残った

出典:JMIR Med Educ / Teaching Model Context Protocol, Retrieval-Augmented Generation, and AI Agents to a Multidisciplinary Hospital Workforce: Single-Group Pre-Post Survey Study.

サトシサトシ
56時間もかけて研修しても実践力は中央値止まり。現場で使えるようになるまでの距離を測った点が誠実だと思う